初心者的キャットフード考(2):ミールと4Dミート
「このごはん、安全かな?」
(8月11日撮影)
さて、前回書きましたようにロイヤルカナンのキャットフード3種で出発したクウのごはんでしたが、そのうちにウェットのひとつ「ベビーキャット インスティンクティブ」(アルミトレイ)が残り少なくなってきたため、代わりのものを探すことに。
キャットフード選びの参考にしたのは、9月11日のブログ(「ネコDK」とサメ型ベッド)でも紹介したムック本「ネコDK」。「ネコグッズ辛口採点簿」としていろいろな猫グッズを比較検証していますが、特にキャットフードはドライタイプとウェットタイプに分けて、フードの質・猫の嗜好性・価格の観点から数多くの商品を検証していました。
ただ、ほとんどが成猫用のフードだったため、子猫のクウ用にはこの商品がいいという選択はできなかったのですが、特にフードの質について考えるきっかけにはなりました。NG原料としてあげられていた合成着色料、合成酸化防止剤、合成保存料といった食品添加物についてはわれわれ人間の食品においても注意すべきものなのでわかりやすいのですが、「ミール」という原料についてははじめて知りました。
この「ミール(meal)」について調べてみると、「ミートミール(meat meal)」、「肉副産物(by-products/by-product meal)」とも呼ばれており、屠殺された動物の人間の食用に適さない部分(毛、爪、羽、骨、血管、くちばし、内臓など)を粉砕して粉にしたものだそうで、何が含まれているかはっきりしない場合が多く、注意すべき原料とされています。
ミールを使うとタンパク質の含有量をローコストで増やすことができるのでペットフード会社にとっては便利ですが、含まれているタンパク質は良質ではありません(参考:ペットの健康に関する情報サイト「petMD.com」)。
ただ元来野生の猫はねずみや鳥の血管も内臓も食べていたわけなので(内臓は部位によっては人間も食べますね)、すべてが悪いというわけではなく、生肉に比べこのミールの割合が多い場合が問題となるようです。
さらに、あまりに価格の安いフードには「4Dミート」と呼ばれる粗悪な原料が使われている可能性があるということも知りました。4Dミートとは、「Dead(死んだ)」「Diseased(病気の)」「Dying(死にかけの)」「Disabled(障害のある)」動物の肉という意味です。安価なフードは絶対避けようと思いました。
ところでロイヤルカナンのドライフードの成分表示に「家禽ミート」と書かれていてちょっと気になったのですが、*表示で「鶏、七面鳥」と記載してありました。これはミールとは別物ですね? ロイヤルカナンはトップブランドのひとつですし、広く使われているようですので、粗悪な肉原料は使っていないと信じていますが。
ちなみに「ネコDK」でのロイヤルカナンの評価は、ウェットタイプ「インスティンクティブ」が評価C+(質B/嗜好性C/価格C)で、「"プレミアムフード"を自称するのはちょっと…」という辛口のコメントが。ドライタイプの「フィーライン ヘルス ニュートリション インドア」にいたっては評価D−(質C/嗜好性C/価格C)で、なんとドライ25製品の中で最下位…。質Cなのは、合成酸化防止剤を使用しているためでした。
↑ ロイヤルカナンのドライフードの成分表示。いちばん最後に「酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)」とあります
(8月11日撮影)
嗜好性Cですがクウは残さず食べてましたし、辛口評価過ぎるような気もしますが、あともう1つの要素「穀物」使用の件もあり(次回で書きます)、他のメーカーのフードも試してみようと思ったきっかけにはなったのでした。(次に続く)
↑ 「ごはんまだかな」
キッチンは危ないので、最初のころはダンボールでしきって入ってこないようにしていました。だれかがキッチンに入るとごはんだと思うのか、ダンボールの前で待っています(8月13日撮影)。いまは飛び越えてしまうので(!)ダンボールは意味がなくなってしまいました…
↑ 「クウ、ごはんだよー」
クウのごはんを用意するのは子どもの役目。ちなみにトイレそうじも