映画「ペット」:猫の習性がほほえましく描かれています
夏休みに母と子どもと3人で映画「ペット」を見ました。「ミニオンズ」(黄色いソーセージのようなキャラたちが主人公のコメディ)のスタッフが製作しているとのことでしたが、コメディ色はおさえめ、どちらかというと友情もの…でしょうか。
チラシには、「あなたが留守にしている間、愛する家族(ペット)たちはいったい何をしているんだろう? ——ニューヨークの町で繰り広げられる、ペットたちの<笑い>と<感動>と<絆>の物語」とあります。原題は「The Secret Life of Pets(ペットたちの秘密の生活)」。飼い主たちが仕事に出かけたあとのペットたちのふるまいがおかしくて笑えます。
犬、猫、鳥、ウサギ、ハムスターといった動物たちが登場しますが、主役は犬のマックス。マックスは飼い主のケイティと幸せに暮らしていましたが、ある日ケイティが保健所からモフモフの大きな犬(デューク)を連れ帰ったことによって、生活が一変します。
敵対し合うマックスとデュークですが、なんとニューヨークの町で2匹いっしょに迷子になってしまうのでした。ピンチ! 保健所につかまってしまう…。マックスに思いを寄せるポメラニアンのギジェットを中心に、2匹を救うべく仲間たちが立ち上がる…というお話です。仲間にはクロエというぽっちゃりしたマダム風のしま猫もいます(チラシ左下)。
おもしろかったのは、犬が人間に近い(擬人化が強い)感じで描かれているのに比べ、猫は動物的な習性がところどころに描かれていたことです。たとえば、球状のものが転がればついつい遊んでしまうし、中に入れそうなものがあればついつい突進してしまうなど…。猫飼い歴の浅い私でも思わず「そうそう!」と思ってしまう猫のしぐさが描かれていました。犬はかしこく飼い主に忠実だけれど、猫は勝手気ままで気まぐれ…という性質(ある意味「猫の魅力」)をちょっぴりからかいながらもほほえましく描いていると思います。
ストーリー展開的にはシンプルでわりと先が読める感じですが、ところどころにはさまるペットたちのかわいいしぐさや笑える行動がスパイスになった、子どもも大人も楽しめる映画でした。
猫の首に鈴を:唐草模様の首輪をつけました
「首輪をつけたよ。似合うかな?」
ご存じイソップ物語の「ねずみの相談」では、猫におそわれないようにするにはどうしたらいいかとねずみたちが相談した結果、若いねずみが出した「猫の首に鈴をつければ近づいたときに鈴が鳴って知らせてくれる」という案が採用されます。ところが老ねずみが「それではだれが猫の首に鈴をつけるのか」と聞くと、そんなことのできる勇気あるねずみは1匹もいなかったというお話です。
↑ ねずみ「わ〜〜かじらないで〜〜」
この話から「猫の首に鈴をつける」ということわざが生まれ、「よい考えのようでも、実行するのが難しいことのたとえ」(三省堂「例解小学ことわざ事典」より)とされるようになりました。転じて、やっかいなことを起こしそうな人を見張るという意味で、「あいつには鈴をつけておこう」といったようにも使われています。
↑ ねずみ「わ〜〜ぶたないで〜〜」
さてさて、ねずみさんたちと理由は異なりますが、うちもクウに鈴(鈴つきの首輪)をつけることにしました。「鈴が鳴って居場所がわかるようにする」という目的はいっしょです。なにしろうちはモノが多くて隠れ場がたくさんあるうえ、メインフロアの3階と階段の間のしきりドアが低く、簡単に飛び越えて下の階に行けてしまいます。危険な場所に行っていると困るので、鈴の音で居所がわかるようにしたいと思いました。
お店で鈴つき首輪を見ましたが、子猫のクウには大きかったり、デザインが気に入らなかったりでよいものが見つからなかったので、ネット通販で買うことに。和風の唐草模様の首輪がほしいと思っていました。
そして、見つけました。楽天「猫雑貨 招福」さんの「スリーウェイおしゃれ3点セット 子猫用( Sサイズ) 緑」です(すでに11日のブログからはこの首輪をつけた写真をアップしています)。
↑ セーフティ安全ベルト、リボン、バンダナの3点セット。内寸13〜21cm、税込2,100円。ベルトは強い力が加わるとはずれる、よく(ニンゲン用の)ネックストラップに使われている安全パーツでとめる形になっています。成猫用のM、Lサイズもあり
つけるとこんな感じです。
↑ ちょっと気どっているような…(笑)
クウは最初は「なんだなんだ!?」という感じで、どこで鈴が鳴っているのか不思議がってクルクル回っていましたが、あっという間に慣れました。いやがったらやめようと思っていたのですが、いまはもう特に気にしていない様子です。鈴の音もきれいでいい感じ。クウが動くとリリリンと鳴って居場所を教えてくれます。
せっかくなので、バンダナやリボンもつけてみました。
ちょっと坊ちゃん風(笑)でかわいいですが、ふだんは首元はすっきりさせておきたいので、バンダナやリボンは何か特別なときにつけることにしたいと思います。なお、子猫用の3点セットはこの唐草模様の緑と赤だけでしたが、成猫さん用にはヒョウ柄やチェック柄など他にも種類がありました。大きくなれば、いろいろバリエーションが増えますね。いずれ、万が一の脱走に備えて名前や連絡先などを記した首輪も考えたいと思っています。
生後4ヶ月になりました
「生まれて4ヶ月だって。もう小学生? もしかして給食食べられる?」
クウは5月13日生まれ。本日9月13日で生後4ヶ月になりました。人間でいうと6歳ぐらいだそうなので、年長さん〜小学1年生といったところでしょうか。猫の年齢を人間の年齢に換算する計算式はいくつかあり、猫の1歳を人間の15歳とみるか18歳とみるか、あるいは20歳とみるかでも異なってくるようです。サイト上には、猫の年齢を入力すると人間の年齢に換算してくれる自動計算フォームもいくつかありました。
さて4ヶ月になったということで、体重をはかってみました。クウを体重計に乗せても動いてしまってうまくはかれないので、子どもがクウを抱いて(かついで?)はかることに。
↑ まずは1人と1匹ぶんの体重をはかります
子どもとクウで37.1kg。続いて子どもだけ計測して35.2kg。引き算すると、クウの体重は1.9kg。体重リストに加えてみましょう。
7月28日 1.15kg
8月15日 1.48kg
8月24日 1.62kg
9月13日 1.9kg
うちの体重計では小数点以下1ケタまでしかはかれないので(前の3回は動物病院ではかりました)概算になりますが、この20日間で280gほど増えたことになります。以前のブログでも書きましたが、写真で見比べてもだいぶ大きくなっています。
↑ 生後2ヶ月半。まだケージに入っていたころです
↑ 生後4ヶ月。少しアオリ気味で撮影しているのでよけいですが、体型がすらりとして見えます
運動能力もぐんぐん増して、80〜90cmの高さのところも軽く飛び乗ることができます。階段に通じるトビラも、キッチンのシンクも、洗面台も、電子ピアノも、みんなひょいひょい乗ってしまいます。今朝は、いないな〜と思って探したら、なんとキッチン台にのぼり、さらに食洗機の裏側に回っていました。
↑ 食洗機の後ろからそっと顔をのぞかせてました(笑)
食洗機の稼働中は上から蒸気が出ますし、シンクに熱湯が流れるので注意が必要ですね。これからますますやんちゃになるのでしょうか!?
↑ 蒸気に注意!
どこで寝ようかな?:座椅子でま〜るく
「ふぁ〜〜〜。今日はここで寝ようかな」
↑ 乗っているのは通称「人をダメにするソファ(無印良品の「体にフィットするソファ)」。猫もダメにするかも?(8月9日撮影)
猫は1日10〜15時間、子猫だと20時間くらい寝るそうです。ただ、ほとんどは浅い睡眠(レム睡眠)で、深い睡眠は3時間程度なのだとか。確かに、寝ているときでもそばを通るとすぐに目を開けて、眠そうな目で見られることが多いです。ちなみにクウは、たくさん寝る日とあまり寝ない日があるように思います。子猫なのでムラがあるのでしょうか?
さて前回書きましたように、リビングでのお昼寝用に買ったサメ型ベッドは使われず、今はクウは、開けっ放しにしているケージの中のベッドほか、いくつかお気に入りの場所で寝ています。
よく寝ているのはテレビの後ろの本棚。ここは本棚としてはデッドスペースになってしまっているのですが、プリンタ用紙の包みが置いてあって、クウはその包みの上で寝るのがお気に入りのようです。よく、足としっぽだけのぞかせて寝ています。
↑ 適度な暗がりがよいのでしょうか。たまにガタンと音がするので、寝返りをうったときに落ちている…? 見に行くと寝ぼけた顔で出てきます(笑)
↑ 寝てるだろうと思ってのぞいたら目が合ってしまいました…(9月11日撮影)
うちに来たばかりのころは、ダンボールの中やパソコンの上などでよく寝ていました。
↑ まとめて買ったキャットフードやウェットティッシュなどの入ったダンボール。はじめのころはかなりの確率でここで寝ていました(8月9日撮影)
↑ 子どもの机の下に置いてあるパソコン(パパのお下がり)の上にもよくいました。暖かいからでしょうか(8月4日撮影)
最近は前述のテレビの後ろのほか、手づくりダンボールハウスの中や上などでもよく寝ています。遊びに来た子どもたちがすぐそばでテレビゲームをしながら騒いでいても、熟睡してまったく起きないことも。
↑ ダンボールハウスの上で
ですが、なんといってもリラックスした様子で寝ているのは…
そう、座椅子です。くぼみがちょうどよく体にフィットするのかもしれません。
↑ 座面のくぼみにそって外向き、内向きに丸くなって寝ます(笑)
アクロバティックな姿勢ですが、本人(本猫?)的にはラクなのでしょうか…。リラックスモードで寝ている姿はとてもほほえましいですね。
「ネコDK」とサメ型ベッド
8月に「ネコDK(ネコ・ディー・ケー)」(晋遊舎刊)というムック本を買いました。同じ出版社から「LDK(エル・ディー・ケー)」という、商品の比較記事を載せる女性誌が出ていますが、この本はそのネコ版だそうです(今のところ「イヌDK」はないようです)。
ちなみにこちらが「ネコDK」です。
あっ、ネコが目立ち過ぎですね。失礼しました。こちらです(電気の光が反射して少々見づらいですが…)。
「ネコDK」では「ネコグッズ辛口採点簿」と称してキャットフードや猫砂、おもちゃやベッドなど160商品を比較テストし、A+(プラス)からD−(マイナス)までの12段階で評価しています。テストの性質上、本に広告は入っていません。「暮しの手帖」みたいですね。
じつは広告がとれなかっただけじゃないかな〜などと勘ぐりたくなりますが、大手ペットフード会社の商品で最下位になっているものがあったりしますし、ペット業界はそんなに景気が悪くなさそうなので、編集部の方針だと信じておきます。ちなみに本誌「LDK」には広告は入っています。
広告がないので公正なテストができる…確かにそうですが、テストの仕方や商品内容のよしあしの見方は1つではありませんので、この本の評価を手放しで信じるわけではありません(←どこまでも疑り深い…)。が、猫初心者の私にとっては、こうした商品比較は情報としてありがたいです。とくにキャットフードはあまりに種類が多くてめまいがしていましたので、参考になりました。フードについてはまた別の機会に書きたいと思います。
そこで本日は、「ネコLDK」の検証でA評価だったペットハウス「サメ型ベッド」についてです。クウはリビングではダンボールの中やテレビの裏、パソコンの上などで寝ていたので、このサメをリビング用ベッドとして買ってみることにしました。
↑ 子どもも「絶対コレ!」と気に入ったサメ型ベッド。たまたま見たテレビ番組で、猫を飼っているアーティストさんの部屋にも置いてありました。中にとりはずしのできるクッションが入っています。Amazonで税込約1,700円で購入
猫ちゃんがサメの口の中に入っているような感じになるかわいい(?)ベッドです。さっそく設置してみたところ、クウはクンクンにおいをかぎ、中をのぞき込んだり、ヒレをかじってみたりします。ところが、奥まで入ろうとはしないのです。おもちゃを入れるとおもちゃを探って入りますが、見つけるとすぐに出てきてしまいます。あれっ、これは何かデジャヴのような…。そう、ハンモックのときと同じ結果なのでした(笑)
「興味ないな〜」
「ネコDK」によれば猫さんが代わる代わる入って大人気だったようですが、クウには不人気でした。クウにはまだ大き過ぎて、大好きな「狭くてぴったりした空間」にならないからでしょうか…? ちょっとがっかりだったので、ねむねむモードになっているときにそっと抱っこして入れてみると…。
「ん? ここはどこ?」
「眠いし、ま、どこでもいいか〜」
入ったまま寝ました(笑) でも、寝たのはこのとき1回だけ。サメさんは今のところリビングのインテリア(?)となっています…。猫もなかなか好みがうるさいですね(笑)
【商品情報】
今回紹介したサメ型ベッドです。
今回紹介したムック本「ネコDK」です。
医療費はかかるけれど:大事な家族のためのペット保険
「ぼくにはパパとママ、そしてお兄ちゃんがいるんだよ!」
↑ パパに抱っこ。クウの目は上側のラインが平らで目尻に行くにしたがって少し下がっているので、「かわいそうな目」(子ども談)に見えるときがあります
クウは今のところ3回病院に行っています。1回目は健康診断、2回目は風邪、3回目は風邪の経過観察とワクチン接種。かかった医療費は、
1回目 2,700円(初診料・新規登録費2,000円+爪切り500円+消費税200円)
2回目 4,200円(初診料1,500円+薬1,640円+処方料800円+消費税)
3回目 6,260円(再診料800円+ワクチン5,000円+消費税)
合計で税込み13,160円。やはり健康保険制度がないので高くつきますね。まあ、1回目の健康診断はしなくてもよかったのですが、なにしろ動物病院というところに行ったことがなかったもので、勝手を知るためにも、また万が一に備えての安心のためにも行っておきたかったのです。
1回目の「爪切り500円」は…。「何かわからないことはありますか?」と獣医さんに聞かれたので「爪をどこまで切ったらいいかわからないのですが…」と言ったところ、切り方を教えていただき、ついでに切っていただいたのです。が、500円かかるとは知りませんでした(笑)
なおうちの場合、疾病(風邪)に関わるぶんの5,000円はペット保険で返ってくる予定ですが、それでも約1ヶ月間で8,160円の出費。シニア猫さんになったらもっと大変なのでしょうね。でも、大切な家族のためですから。
ペット保険はブリーダーさんにすすめられた3種類の中から選んだのですが、保険の知識などなかったので、フィーリングで決めました(笑) 入ったのは「プリズムコール」(日本アニマル倶楽部)。ここは保障割合が100%(日額上限/限度日数あり)であることと、13歳になるまで保険料が変わらないのが特徴です。
保険は検討してからあとで入るという選択肢もありましたが、子猫はいつ何があるかわからないのでその場で入りました。入っておいてよかったと思います。あとからネットで調べると、人気の保険は月額保険料が安いものでした。プリズムコールは高めです。なかにはコストパフォーマンスの高いものもあるので、1年後に見直そうと思っています。
ところで動物病院。クウを連れて行った病院は数人の獣医さんがいらっしゃるのですが、受診するたびに違う獣医さんで、3人とも若い女性でした。私のイメージでは獣医さんというと男性なのですが、小型動物のお医者さんは女性が多いのでしょうか?
そういえば昔、佐々木倫子さんの「動物のお医者さん」というマンガを読みました。獣医をめざす男子学生の話でしたが、内容をまったく覚えていない…(汗) また今度読んでみましょうか。
↑ クウはぼくの大切な弟。歳はすぐに追い越されちゃうけどね〜
混合ワクチン2回目
ワクチンですが、1回目(生後2ヶ月)はブリーダーさんのところで受けたので、今回クウが受けたのは2回目(生後3ヶ月)です。室内飼いなので3種混合を打ちました。外に出る猫さんは5種混合がよいそうです。このあとは1年後、その後も1年に1回ずつ受けます。
↑ お外には何があるのかな〜
打つ前にまずは体を診察し、体温をはかります。猫をはじめ、動物の体温は肛門(直腸)ではかることをはじめて知りました。もちろんいやがって鳴いたり逃げようとしたりしますが、こればかりはがんばってもらわないと…。そのあと、便を調べて問題がなければワクチン接種となります。摂取後にもし何かあったときにまた病院にこれるよう、午前中に受診しました。
針をさす部位については、猫は首の後ろ側(母猫が子猫を運ぶときにかむ場所ですね)がいちばん痛みを感じないのですが、クウが受けた病院では後ろ足に打っていますとのことでした。というのは、ワクチンを打った部位にまれに肉腫(にくしゅ/悪性腫瘍)ができることがあり、万が一肉腫になって手術で切除する場合、首だと取り切れないからだそうです。
看護師さんに抱き抱えられ左の後ろ足に注射針がささると、小さく鳴いて動いて途中で1回針がはずれました。「ごめんね、あとちょっと」と獣医さんが即座にさし直し、残りのワクチンを注入。この間、いっしょに立ち会っていた子ども(←注射大キライ)は私の背中に隠れていました(笑)
無事摂取が終わると、獣医さんと看護師さんに「えらいねクウちゃん、シャーッてならなかったね」とほめていただきました(笑) 多くの猫ちゃんはシャーッとキバをむくそうです。打ったあともおとなしく看護師さんに抱かれていました。
ワクチンの影響で風邪のような症状がぶり返したり、食欲不振になる場合もあるようですが、クウはそんな症状はまったくなく、いつも通り遊んでいつも通りモリモリ食べていつも通りだら〜んと寝ていました。
この日のお会計は、再診料800円+ワクチン代5,000円で合計5,800円に消費税プラスで6,260円。やはりかかりますね〜。医療費については次回また。
↑ ぐっすり…(ワクチン接種日の夕方)