アビシニアン☆クウといっしょ

はじめての飼い猫との不器用な日常

「猫脳がわかる!」本を読んでみた

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Happy Halloween!

今年も東京・渋谷は仮装した人たちでごった返しているでしょうか。魔女のお供の黒猫に扮した人もいたでしょうかね。私も黒猫帽子を買ってみたりしましたけれど、特にかぶっていくところはありませんでしたよ(笑)

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さて、話は変わります。最近『猫脳がわかる!』という本を読みました。著者はベストセラーシリーズ『ざんねんないきもの事典』を監修されている動物学者の今泉忠明先生です。猫の生態を脳科学の観点から解説する本ですが、小難しい話ではなく、とても平易な文章で、わかりやすく、おもしろく書かれています。

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『猫脳がわかる!』(今泉忠明著、文藝春秋)。ほのぼのしたイラストがかわいい

人も猫も同じほ乳類なので、脳の基本的な構造は同じ、というところから話ははじまります。この本を読むと、猫のことはもちろんわかりますが、人間との比較がちょくちょく出てきますので、自分たち人間のこともわかってしまいます。

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ぼくの脳の話?

ご存じのかたも多いと思いますが、脳は三層構造で、いちばん内側の第一層が脳幹、次の第二層が大脳辺縁系、いちばん外側の第三層が大脳新皮質です。この構造は猫も同じ。ただし猫は、合理的な思考をつかさどり「考える脳」とも呼ばれる第三層の大脳新皮質は薄く、生存本能に関わる第二層の大脳辺縁系(原始脳)の割合が多いそうです。

猫はこの原始脳部分、特に不安、恐怖、緊張をつかさどる扁桃体(へんとうたい)が発達しているので、警戒心が強い→即座に危険を察知→素早く反応→生存本能が高い、ということに。猫の野生っぽさのゆえんだそうです。

と同時に、この扁桃体危険でない=安全・安心も判断するので、猫が喜ぶことを人がしてあげると、猫は人に愛着感をもつという…。

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ぼくたち、野性味あるけど愛情深いよ

というようなことを含め、猫の生態や不思議な行動のワケなどをいろいろ知ることができるのですが、個人的にいちばん心に残ったのは、先生が「はじめに」で書かれていた言葉でした。

 

「よく考えるのは、猫の最大の魅力って何だろう? ということです。稚拙な表現かもしれませんが、それは『生き物として恰好いい』ことだと思うのです。」

 

そうそう! いろいろな意味で、基本、猫はかっこいい! 私もやはり、そう思うのです。

 

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え? ぼくってかっこいいのかな?

 【今回とりあげた本】

猫脳がわかる! (文春新書)

猫脳がわかる! (文春新書)