クリスマスに初「ねこじゃすり」
Happy Holidays!
ホリデーシーズン、いかがお過ごしですか。令和時代初の大晦日ですね。実は、うちではまだクリスマスツリーが飾られたままですが(笑)
クリスマスをお祝いする海外の国では、クリスマスツリーは1月6日まで飾り、7日以降に片付けるそうです(礼拝を行う日曜日の日にちによって多少前後します)。なぜなら、イエス・キリストの生誕を祝う降誕節が、12月25日の「主の降誕」からはじまって1月6日の「主の公現」で終わるから。場合によっては、もっと長く飾られる場合もあるそうですよ。
けれど日本ではすぐあとにお正月が控えていますから、25日を過ぎるとそそくさと片付けられてしまうことが多いですよね。うちはクリスチャンではないですが、例年、お正月ギリギリまで飾っています。単に片付けそびれているだけですが〜。
さてさて、前置きが長くなりましたが、今年のクウのクリスマスプレゼントは、これでした。
猫飼いさんの間で人気の「ねこじゃすり」! こちら、広島県呉市仁方の創業126年のやすりメーカー、株式会社ワタオカさんの商品で、やすりのようなざらざらした面で猫をなでると、猫がうっとり気持ちよさそうにする、猫なでなで道具(?)です。
本当は5月の3歳の誕生日プレゼントにしたかったのですが、大人気商品だったらしく、売り切れで買えず。秋頃からようやく買えるようになっていました。このねこじゃすり、もとは野菜の皮削り用の樹脂製やすりとして開発が進んでいたのだそうです。けれど、野菜削りとしてはうまくいかず、たまたま猫をなでてみると気持ちよさそうにしたので、猫用ブラシとして完成されたそうですよ。ザラザラしたやすり面が、猫の舌触りに似ているとか…。
さっそく、寝起きのクウに初ねこじゃすり。すると…
とろ〜んとしてまた寝ちゃいそうになりました(笑)
その後、体もねこじゃすりましたが、なぜか直立不動でなでられていました。集中して感触を味わっていたのでしょうか。クウは短毛なので、どこをなでてもダイレクトにザラザラ感が伝わっていそうですね。
でも、いつもおとなしくなでられるわけではなく、狩猟モードのときは、猫じゃらしとまちがえてじゃれられたり、攻撃されたしりますよ。タイミングをみて使うと効果あり、ですね。
というわけで、令和元年もあともう少しで終わり。
みなさま、よいお年をお迎えください!
【ご参考】
↓ ワタオカさんの「ねこじゃすり」ページ。
「猫脳がわかる!」本を読んでみた
Happy Halloween!
今年も東京・渋谷は仮装した人たちでごった返しているでしょうか。魔女のお供の黒猫に扮した人もいたでしょうかね。私も黒猫帽子を買ってみたりしましたけれど、特にかぶっていくところはありませんでしたよ(笑)
さて、話は変わります。最近『猫脳がわかる!』という本を読みました。著者はベストセラーシリーズ『ざんねんないきもの事典』を監修されている動物学者の今泉忠明先生です。猫の生態を脳科学の観点から解説する本ですが、小難しい話ではなく、とても平易な文章で、わかりやすく、おもしろく書かれています。
人も猫も同じほ乳類なので、脳の基本的な構造は同じ、というところから話ははじまります。この本を読むと、猫のことはもちろんわかりますが、人間との比較がちょくちょく出てきますので、自分たち人間のこともわかってしまいます。
ご存じのかたも多いと思いますが、脳は三層構造で、いちばん内側の第一層が脳幹、次の第二層が大脳辺縁系、いちばん外側の第三層が大脳新皮質です。この構造は猫も同じ。ただし猫は、合理的な思考をつかさどり「考える脳」とも呼ばれる第三層の大脳新皮質は薄く、生存本能に関わる第二層の大脳辺縁系(原始脳)の割合が多いそうです。
猫はこの原始脳部分、特に不安、恐怖、緊張をつかさどる扁桃体(へんとうたい)が発達しているので、警戒心が強い→即座に危険を察知→素早く反応→生存本能が高い、ということに。猫の野生っぽさのゆえんだそうです。
と同時に、この扁桃体は危険でない=安全・安心も判断するので、猫が喜ぶことを人がしてあげると、猫は人に愛着感をもつという…。
というようなことを含め、猫の生態や不思議な行動のワケなどをいろいろ知ることができるのですが、個人的にいちばん心に残ったのは、先生が「はじめに」で書かれていた言葉でした。
「よく考えるのは、猫の最大の魅力って何だろう? ということです。稚拙な表現かもしれませんが、それは『生き物として恰好いい』ことだと思うのです。」
そうそう! いろいろな意味で、基本、猫はかっこいい! 私もやはり、そう思うのです。
【今回とりあげた本】
クウ、はじめてハーネスをつける:ヨロヨロ、コテンで立てにゃい!
こんにちは。なんと8カ月ぶり(!)の更新です。クウは今年5月に3歳になりました。家族の一員としてだいぶ存在感が増してきています。
さて以前から、逃げ出し防止用に、念のためハーネスを用意しておきたいと思っていました。そこで、ネットショップの「猫用品のゴロにゃん」さんオリジナルの「ダブルブロックタイプ・ハーネス」を購入。肩と胴、2箇所でホールドするため、片方すりぬけてしまっても、もう片方がはずれなければ逃げられないというすぐれもの。
サイズはSからLLまでありますが、クウの胴回り(脇の下周り)を計ったところ約31cmでしたので、ちょうどS(27〜31cm)とM(31〜35cm)のあいだ…。今回はMサイズを選びました。ちなみに体重は現在4キロ(=やや体重オーバー気味)です。
さっそく着せてみようと思いましたが、動きがすばやいうえ、かぶり物などが苦手なクウ。着せるのはたいへんそうだなと思っていましたが、案の定…。比較的おとなしいときにトライしたのですが、それでもハーネスにつかみかかろうとしたり、逃げ出してしまったりでなかなか大変。夫とふたりがかりでようやく着せました。サイズはいいようです。
クウは、なんだかわからないものを着せられて当惑したようで、とたんに大人しくなりました。少しのあいだウロウロしていましたが、やがて、後ろ足に力が入らなくなったようによろけ出し、ヘナヘナとすわり…
最後はコテンと横たわってしまいました!
夫も私もこの姿を見てびっくり。着せるときに強く押さえ過ぎて神経を圧迫してしまったのではないか、ハーネスがきつすぎて呼吸ができていないではないか、とあせりました。クウ本人は別に痛がったり、鳴いたりしていないのですが、足(特に片足)が麻痺してしまったように力が入らないようで、立てないのです。
あわててハーネスをはずしました。すると、しばらくすると元通りに…! あとで調べてみると、このフラフラ、ヨロヨロは、はじめてハーネスをつけた猫ちゃんには普通であることがわかりました。
なんでも、猫の被毛には、1平方センチメートルに1本の割合で「感触毛」と呼ばれるセンサーのような役割をする毛がはえているのだそうです。ハーネスをつけるとこの感触毛がおおわれて、腰が抜けたようになったり、うずくまったりしてしまうとのこと。よく見たら、ハーネスの説明書にも書いてありました(汗)
しかし、ケガさせてしまったのでなくてよかった。いつもは人一倍…じゃなくて猫一倍活発に動き回るクウがフラフラする姿はかなりショッキングでしたので! ハーネスは慣れれば普通に歩けるようになるそうです。でも慣れるまで時間がかかるらしいので、折を見て練習しておく必要がありそうですね。
【ご参考】
ゴロにゃんオリジナル猫用ハーネス ダブルブロックタイプ Mサイズ ※リード別売
- ジャンル: ペット・ペットグッズ > 猫用品・猫 > 首輪・ハーネス > 猫用ハーネス
- ショップ: 猫用品のゴロにゃん 楽天市場店
- 価格: 3,135円
ゴロにゃん・オリジナルハーネス・ダブルブロックタイプ用 リード
- ジャンル: ペット・ペットグッズ > 猫用品・猫 > 首輪・ハーネス > 猫用ハーネス
- ショップ: 猫用品のゴロにゃん 楽天市場店
- 価格: 1,650円
ゴロにゃんオリジナル猫用ハーネス入れ 巾着袋 ハーネスケース
- ジャンル: ペット・ペットグッズ > 猫用品・猫 > 首輪・ハーネス > 猫用ハーネス
- ショップ: 猫用品のゴロにゃん 楽天市場店
- 価格: 495円
猫の日はアニモンダの冬季限定ごはん
今日は2月22日、にゃんにゃんにゃんの猫の日です。
クウはいつも通り午前中こたつで寝てたのですが、起きてきたので頭をなでようと思ったら噛まれました…。「まずは毛づくろいするのだから、邪魔するな!」ということらしいです。
これがご飯の時間ともなれば、ニャァニャアとかわいく鳴きながらスリスリ頭をすり寄せてくるのですから、まったく猫というのは!
…げんきんなやつ。いや、かわいいやつ、ですね(笑)
ガサガサと袋を開ける音を聞けば、部屋の反対側でガッツリ寝ていても、一目散に飛んできます。その耳ざといことといったら! いや、これは君のじゃなくて、人間さまのおやつだから…。
そんな食いしん坊クウのために、昨年末にアニモンダの冬季限定ウェットフードを買いました。
まず、「フォムファインステン」シリーズの「鹿・クランベリー」と「カモ・リンゴ」の2種類(各302円)。冬バージョンのパッケージデザインに特別感がありますね〜。猫ちゃんの画像はいつものを反転しただけみたいですが(笑)
「鹿・クランベリー」はビーフ・チキン・ペニソン・ポーク肉にクランベリー、「カモ・リンゴ」はビーフ・チキン・ポーク・ダック肉にリンゴが入ったスペシャルフードです。
特別なときにあげようと思ってましたが、今日は猫の日なのであげることに! おいしそうに食べていましたよ。もっとも、成猫になってからはクウはどんなフードもパクパク食べます。いつも1分以内に完食です。
子猫の頃は選り好みしていて、あまり好きでないごはんのときはゆっくり食べて途中でやめ、床で砂をかけるしぐさをし、そのあとしばらくしてからやってきては食べ、砂かけし、またあとで食べる、というようなことをしていました。
が、いつの頃からか、どんなウェットフードもどんなドライフードも出したとたんに即効で食べてしまうようになりました。この頃では、初めてのフードで食べなかったものはありません。
『猫を極める本』(インターズー刊)によれば、「猫は犬より食事の切り替えが難しい」とのことですが、食いしん坊クウの場合、とっても簡単なんです(笑)
ただ、冬場は冷蔵庫に入れていたフードは軽くレンジで温めてからあげるのですが、たまに温めすぎてしまったときには、すぐには食べず、ちょっとフンフンとにおいをかぎます。そしてペロっと一口食べて、問題ないとあれば、あとはいつも通り一気食いです。においが違うのでしょうか? あるいは温度を確かめている?
さて、アニモンダの冬季限定ウェットフードは、もうひとつあります。「ラフィーネチャンク」シリーズのマルチパック(12袋入り。3,024円)。4種類入っているうち、「キジ・梨」と「ホロホロ鳥・キノコ」の2種が限定品です。
や、なんだかおいしそう。キジって食べたことありませんが…。ホロホロ鳥(ほろほろちょう)も食べたことありませんが、アフリカ由来の鳥のようですね。「ホロホロ」って鳴くらしい。見た目は黒いキジのようです。
今日は「キジ・梨」をあげましたが、クウはおいしそうに食べてましたよ。果たしてスペシャルな味の違いがわかっているかどうか…。
これらの冬季限定フードは昨年12月に発売されたもので、楽天市場の「なちゅのごはん」と「猫用品のゴロにゃん」で買いました。限定商品なので、残念ながらもうあまり出回っていないようですが、マルチパックはなちゅのごはんさん、フォムファインステンの「鹿・クランベリー」はゴロにゃんさんでまだ売られているようです(2019年2月22日現在)。
夏季限定フードも出るかしら?
【ご参考】
動物看護師さん向けの専門書ということでお高い(7,800円+税)ですが、猫の一般知識や行動学・栄養学など、一般の人が読んでも役立つ記事が豊富な図版や写真とともにわかりやすく説明されています。昨年、クウが入院したときに出版されたばかりで内容が気になっていたのですが、最近思い切って買ってみました。なかなか読み応えがあります。
ハロウィン終わりましたが&毛玉対策
Happy Halloween! は終わってしまいましたが、せっかく写真を撮ったので載せておこう、というのが本日のブログの趣旨です(笑)
ですが、前回の続きを少し。7月にとうとう手術か!というところで一晩入院、結局手術なしで済んだクウ。その後は何事もなかったかのように、すっかり食いしん坊クウに戻りました。やはりまったく毛玉は吐きません。順調に排出されてるのかしら…。
退院時、病院の先生に毛玉対策をお聞きしたのですが、「流動パラフィン」を与える人もいるとのこと。ペースト状のオイルのようなもので、腸の中で潤滑油のような役割を果たすのだそうです。白油(ホワイトオイル)とも呼ばれるらしいですね。
病院で見せていただいたものは「ラキサトーン」という商品名のチューブでした。Amazonなどのネット通販でも買えますが、合う猫と合わない猫がいて、合わないと下痢をしたりするとのこと。今のところ、クウにはまだ与えてはいません。
あとは毛玉ケア(ヘアボールケア)のキャットフードを与えるとよいとのことでしたので、いつものフード(オリジン フィット&トリム)に毛玉ケアのフード(ニュートロ ナチュラルチョイス 毛玉トータルケア アダルトチキン)を混ぜて与えています。
時々あげるおやつも、毛玉ケアのもの(アニモンダ ミルキース クランキービッツ ハーモニー 毛玉除去)にしてみました。毛玉ケアのフードは食物繊維が多いらしいです。人間の便秘解消策と同じですかね。
ちなみに猫草も試してみたのですが、ちょっとくわえてみたりするだけで、好んで食べるという感じではありませんでした。
ところでクウの入院の日、実は学生時代の友人たちとビアホール(!)に行く予定でした。残念ながら行けませんでしたが、その友人の一人が猫ちゃんを飼っていて、以前、クウと同じような症状になったという話をメールで教えてくれました。
ごはんを急に食べなくなって何度も吐き、そのうち水も飲めなくなって弱っていったのだそう…。が、その猫ちゃんの場合、おやつの「ちゅ〜る」だけは食べられ、それが異物を吐き出す手助けになったらしく、ある朝、長い糸のようなものと毛玉がからまった異物を吐き出したそうです。糸がからまっていたせいで吐き出しにくかったのではないかとのこと。その後ははみるみる回復したそうです! よかったよかった。
クウは短毛だから毛玉は吐かなくても大丈夫なんだろうと思っていましたが、油断禁物ですね。病院の先生の話では、クウは短毛だけど毛の量がわりと多いとのこと。確かに、特にお腹のあたりはふっさふっさしています。近頃ブラッシングをさぼっていたので、これから冬毛になるし、こまめにしてあげましょう。
最後に、今年のハロウィン衣装は「悪魔」マントです(楽天「ゴロにゃん」さんオリジナル)。写真では見えづらいですが、背中に黒い羽がついています。クロスと、ポンポンのついたベルトはマジックテープなので、入れ替えてつけられる優れもの。
アビシニアンは野性味があるので、魔物っぽい衣装が似合います(と思います)!
【ご参考】
先生に見せていただいた毛玉除去用の「ラキサトーン」。原材料は、流動パラフィン、白色ワセリン、ペプトン鉄となっています。1日1回、3〜5gを食間になめさせるそうです。食べやすいように甘い味付けがしてあるようですね。はじめて使う場合は獣医さんに相談してからがよいのではないでしょうか。
毛玉ケアのカリカリ「ニュートロ ナチュラルチョイス 毛玉トータルケア アダルトチキン」。クウはこのシリーズの「避妊・去勢猫用」も時々食べています。
毛玉ケアのおやつ「アニモンダ ミルキース クランキービッツ ハーモニー 毛玉除去」。ふだんウェットフードはアニモンダを食べているので、おやつもこちらにしてみました。同じシリーズで「デンタルケア」「ウェルネス」「バランス オメガ3脂肪酸」があります。見た目、人間のお菓子みたいでおいしそう。
【過去記事】
CTスキャン、はじめての入院、そして。
バリウム検査の結果、おそらく手術が必要だろうといわれたクウ。
朝10時過ぎに紹介された病院へ。いきなり麻酔をかけて手術というより、まずは無麻酔CTスキャンをして、どんな治療がベストかを見極めましょうということになりました。
約20分後。
無麻酔のCTスキャンなので動いてぶれた映像でしたが、クウの身体の縦切りと輪切りの映像、およびレントゲン画像を見ながら説明いただきました。
「流れてますね」
と先生。前日胃にたまっていたバリウムは、腸のほうに流れていたとのことです。異物と思われるものはいま小腸(の後半部分の回腸)とおぼしき場所にあり、もしこれがこのまま小腸にとどまるなら、内視鏡手術ではとれないので、開腹手術になるということでした。
異物は、飲み込んでしまったウレタン素材も混ざっている可能性もあるにはありますが、ところどころすき間があるのように見えるので、おそらく毛玉だろうとのことです。
腸には入ったけれど、時間がかかっているのと、これが大腸まで到達するかどうかがわからないので(大腸に入ってしまえば問題は解決)、とりあえず入院させて様子を見ようということになりました。
昨年の去勢手術のときは日帰りでしたから、クウ、はじめての入院です。先生のいうことをきいて、いい子でね。クウを置いて、午後1時半くらいに病院を出ました。
どうか手術になりませんように、と願いながら待っていると、夕方6時過ぎに電話が。
「大腸に入ってますね! もう大丈夫でしょう」
「!!」
どうやら手術はまぬがれたようです! このまま容態が悪化したりしなければ、翌日の夕方には退院できるとのことでした。よかった!!
翌日電話で確認すると、予定通り退院できるとのこと。夕方6時過ぎにお迎えに行きました。待合室で待っていると、診察室からクウの鳴き声が聞こえてきます。なんだか怒っているような…。
診察室に入ると、キャリーケースに入ったクウが、ケースのフタに頭をゴンゴン打ち付けながら怒って鳴いています。ナムナムナム…と、ふだん聞かないような声も出していました。
「先生、なんで怒っているんでしょうね。キャリーに入れられてるからですかね?」
「そうですね。あと、カラーをつけてて毛づくろいできなかったせいで…。でも、元気でしたよ。朝ごはんもふつうに食べました」
朝、うんちをしたそうですが、毛玉が大量に含まれていたそうです。おそらく胃から腸への入り口をふさいでいたのは毛玉で、それがバリウムを流して腸が膨張したことによってゆっくりではあったけれど流れたのだろう、とのことでした。
帰りのバス&電車でも、キャリーケースの中でけっこう大きな声でミャアミャア鳴いていましたが(いろんな人にふり向かれました)、家に帰ってケースを開けるやいなや飛び出し、鳴きやみました。
しばらくのあいだは、家の中をパトロール。
ごはんをあげると、いつものように速効で完食(笑)
食後は念入りに毛づくろい。
場所を変えて、また、毛づくろい。
これを繰り返しながら、自分のテリトリーを確認していましたよ(?)
そのあと安心したのか、カゴに入って寝入りました。
いやぁ、とにかく手術をせずにすんで、本当によかったです。
猫のクウ、バリウム検査をする
昨日の朝。いつもなら「ごはんちょうだい! ちょうだい!」とまとわりついてくるクウが、ベッドから起きてきません。病院で吐いたあとは吐いていませんでしたが、はやり具合が悪そうです。キャリーケースに下ろすとおとなしく中に入りました。
午前9時半、病院に行き、前日の様子を伝えると、バリウム検査のためにそのまま預かりとなりました。
午後4時半、お迎えに。先生の話では、バリウムがほとんど胃に残ったままで腸へ流れないため、異物があったとしても写らなかったとのこと。下がそのレントゲン写真です。
早い場合は3時間くらいで胃からすべて抜けるのに、6時間たっても胃に残ったまま。可能性としては、異物によって胃から腸への出口付近がふさがれている、あるいはふさがれていないが、炎症などによって腫れて通れなくなっている、というケースが考えられるそうです。
ほんの少しではありますが、バリウムが腸へ流れていて、腸ではプールになってたまっているところがないので、恐らく胃の中だろう、とのこと。内視鏡なら口から入れて胃から十二指腸ぐらいまで届き、(ツルツルしたスーパーボールのようなものでない限り)異物があれば取れるし、炎症の有無など中の様子がわかるので、内視鏡手術をするのがよいのではということでした。
ただし、何らかの問題で腸がまったく動いていない可能性もあるので、問題が腸(小腸・大腸)にある場合は開腹手術が必要になるかもしれないということです。
いずれにしろ内視鏡検査が必要ですが、通っている医院では設備がないため、別の病院を紹介していただくことに。そちらの病院ではCTスキャン(身体を輪切りや縦切りにした画像が見られるあれですね)もできるので、手術の前にまずはCTスキャンでより詳しく確認するかもしれない、とのことでした。
でも、ああ、やっぱり手術なのですね…。
この日も水分補給の点滴と胃のムカムカをおさえる薬の注射をしました。ちなみに点滴は前日同様、血管にするのではなく、首の後ろあたりの皮膚に入れる皮下点滴です。この点滴、時間がたつと輸液が重力でお腹側に移動するため、胸のあたりがタプタプになってました。ゆっくり身体に吸収されていくそうです。
また、固形のごはんだとまた吐いてしまうかもしれないので、高栄養の流動食を1本処方していただきました。ロイヤルカナンの「クリティカル リキッド」というものです。食べられれば1本(200 ml)全部あげてもOK、でもたぶん胃が気持ち悪くてあまり食べられないので、半分が目標といわれました。
家に帰ってさっそくお皿に出してみると、クリーム色で、少しトロリとした液体です。
キッチンで用意していると、お腹がすいているクウはちょうだいちょうだいと寄ってきましたが、いざお皿を出すと、においをかいで、プイっと行ってしまいました。確かに薬っぽくて、あまり食欲をそそるにおいではないんですね。
食べなかったらどうしよう…と思いましたが、しばらく置きっぱなしにしてみることに。すると! いつの間にかなめたようで、なくなっていました!
その日は夜中の12時まで与えてよいとのことでしたので、時間をかけて少しずつ、半分弱ぐらいは食べることができました。少しは栄養がとれてよかった。その日は吐くこともなく、見た目には元気な様子だったので、少し安心しました。続きは次回に。